私は痛みの殆どの原因は、「姿勢」、「血流不足」、「内臓の位置」、「生活習慣」、「普段の考え方(思考)」といっています。そのことを症状別に解説し、目安としての治療期間を挙げておきます。参考にしてください。
あなたはどんな症状でお悩みですか?
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- 肩凝り
首凝り(慢性) - 四十肩
五十肩 - 腰痛
(慢性) - 腰痛
(ぎっくり腰) - 椎間板
ヘルニア - 腰椎分離症
すべり症 - 坐骨
神経痛 - 膝の痛み
- 膝の痛み
(膝に水が溜まる) - 股関節
亜脱臼 - 生理痛
- テニス肘・野球肘(肘関節内側・関節全体の痛み)
- 頭痛
- 肩凝り・首凝り(慢性)
- 慢性痛の肩凝りの原因は、首の筋肉(頸椎5.6.7番)付近が硬直しているために起こります。 硬直が起こる原因としては、スマホやデスクワーク等で頭部を前に突き出した状態(ストレートネック)が続くためです。人の頭部は重量として5~8kgありますので、頭部が落ちないように首と肩(僧帽筋)と背中(広背筋)で支えます。この状況が続くことで肩凝りや首凝り、場合によっては腰痛になります。また、PCでマウスやキーボードを使用するため、指先や手首が硬直して、肩凝りになる人もいます。その他原因として多いのは、PC画面やスマホを凝視してしまい、眼精疲労からなることもあります。
- 『対策と治療期間』
頭部の位置を正しい位置にするための調整と、首と肩、背中の筋肉を緩めていきます。同時に、指先や手首等の筋肉も硬直していますのでそこも緩めていきます。しかし、上記のように腰の筋肉も硬直していることがありますので、全身をみながら調整をしていきます。 姿勢の指導や指先の使い方、生活スタイルもアドバイスしていきます。 治療期間は検査や身体の状態をみてみないと詳しくはいえませんが、大体、最初は3日後、その後週1×2、身体の状態を見つつ、月2回×2、月1回×1、そしてメンテナンス期間としていきます。
- 四十肩・五十肩
- 四十肩・五十肩の症状も肩凝りと似たようなことが原因です。何らかの原因で頸椎5.6.7番付近の筋肉が硬直(大概はストレートネックが原因)しているために起こります。また、デスクワーク等で腰の筋肉が硬直してしまうことも原因の一つ(腰の筋肉と肩の筋肉は繋がっています)なので、これが原因の人もいます。
- 『対策と治療期間』
肩凝りと大体同じ対策を取っています。治療期間も軽度でしたら肩凝りと同じくらいです。 しかし、重度の四十肩・五十肩(腕の横が痛くて寝返りが出来ない方)や関節が石灰化(関節付近にCaが沈着してしまう現象)してしまうと、個人差はありますが期間は長くなります。軽傷でしたら、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間。重症や石灰化の場合はセルフメンテナンスをしながらでも、半年くらいはかかります。
- 腰痛(慢性)
- 腰痛(慢性)には大まかに2種類の原因があります。姿勢が崩れてしまい、身体を立て直すために腰の筋肉を硬直させ体勢を維持するため血行不良が起こる場合と、内臓が下垂してしまい内臓事態の機能が低下してしまうことで腰痛が起こることがあります。また、便秘気味の人は便が大腸に溜まっているため、その重みで大腸が下垂するために腰痛が起こることもあります。
- 『対策と治療期間』
姿勢が悪い場合には歪みを見て筋肉を緩めていきながら、姿勢指導を行っていきます。 痛み事態は短期間で改善しますが、正しい姿勢を心がけていただきます。 最初に3日後に来て頂いて、その後週1×1、月2×1で今までの姿勢の癖が改善されます。その後は自分で姿勢に気を付けながらメンテナンス期間。 内臓が下垂している場合は、内臓を元の位置に戻すことがメインになります。姿勢の維持はもちろん、セルフメンテナンスで呼吸法を行ってもらいます。期間は、セルフメンテナンスをしっかりすることで改善期間が変わってきます。便秘の方はこれに食事法が加わります。
- 腰痛(ぎっくり腰)
- ぎっくり腰でよく言われることが、「歯を磨いていたら」とか「トイレから出る瞬間」という声を聞きます。私の場合は「上を見た瞬間」になりました(笑)。しかし、あくまでもそれはきっかけにすぎず、長年溜め込んでいた緊張が痛みとして現れたものです。原因は、知らず知らずのうちに腰に無理な負荷がかかっていたためです。
- 『対策と治療期間』
慢性に比べて、急性のぎっくり腰は痛みの改善は早いです。状況によっては1回で改善することもあります。しかし、痛みは取れてもすぐに再発することもあります。長年の蓄積なので歪みを見て筋肉を緩めていきながら、姿勢指導を行っていきます。再発防止のため3日後に来て頂いて、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- 椎間板ヘルニア
- 椎間板ヘルニアは、頭部の位置がズレてしまうことで起きます。そのため、骨盤を移動させて目の水平バランスをとるために背骨に無理な負荷がかかり、骨盤や背骨に捻じれや傾きが生じるため椎間板が飛び出して神経に触れることで痛み(痺れ等)が発症することです。 痛みが酷い場合だと、手術を勧められる場合もあります。飛び出した椎間板は元にはなかなか戻りません。しかし、飛び出し具合が少なければ戻る可能性はあります。派手に飛び出た場合でも、飛び出てしまったものは戻りませんが、1~2ヶ月で身体に吸収される場合もあります。
- 『対策と治療期間』
軽度の場合は、背骨に負荷がかからないように全身の筋肉を緩めていくと改善していきます。重度の場合は当院では軽度の場合と同様の措置をとりながら、血流を改善させ吸収速度を速めていきます。しかし、痛みと痺れに耐えられるかどうかにかかります。治療期間に関しては、軽度、重度に関わらず週2回を推奨しています。そこから身体の状態をみながら期間を徐々に伸ばしていきます。 (注)決して手術をしてはいけないという訳ではありません。手術しなければいけない場合もありますのでご注意ください。
- 腰椎分離症・すべり症
- 腰椎が可動範囲を超えて下の腰椎より前方にきてしまったことをすべり症といい、その状態で亀裂が発生し椎体と分離した状態を腰椎分離症と言います。原因としては、無理な体勢(姿勢)から来ています。
- 『対策と治療期間』
基本的には腰痛と似たような対策をとりますが、足首や頭部の位置も整えながら筋肉を弛緩していきます。 治療期間も3日後に来て頂いて、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- 坐骨神経痛
- 椎間板ヘルニアと原因は一緒で、頭部の位置がズレることにより骨盤が目の水平バランスをとるため、骨盤のバランス筋(小、中殿筋、梨状筋等のお尻の筋肉)が過緊張を起こして硬直します。酷い時には太もも(大腿四頭筋、ハムストリング等)まで硬直してしまい、足先まで痺れがくる場合があります。また、腰痛同様に足首がズレているときもあります。
- 『対策と治療期間』
基本的には腰痛と似たような対策をとりますが、足首や頭部の位置も整えながら筋肉を弛緩していきます。 治療期間も3日後に来て頂いて、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- 膝の痛み
- 運動時(特に階段の昇降時等)に膝関節が痛む原因は、昇降時等で膝関節を曲げた時、薄筋(膝を曲げるための筋肉、大腿部の内側)が大腿骨と腰骨を固定し、大内転筋及び外側広筋により膝蓋骨を固定するため、それらの筋を収縮させるときに痛みが起こります。これらは腰椎が歪んでいるため腰椎神経の情報が阻害されるため、治癒力の低下により膝が痛くなります。
- 『対策と治療期間』
原因が膝ではなく腰から来ているので、腰の筋肉を緩めつつ全体のバランスを整えていきます。また、頭部の位置と足首も調整していきます。治療期間も3日後に来て頂いて、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- 膝の痛み(膝に水が溜まる)
- 膝の滑液が体内に吸収されずに関節包内に溜まってしまうため、強い運動時(特に階段昇降時)に痛みが起こります。滑液の体内への吸収は自律神経によりコントロールしているため、頸椎に変位があると滑液の吸収がうまくできなくなります。滑液は骨膜より常に生産され、大腿骨の付着部の骨膜孔より体内へ吸収されていきますが、腰椎が変位しているため薄筋と大内転筋の炎症及び腫れが起こり、滑膜孔が閉鎖されるために関節包内に滑液が溜まってしまいます。
- 『対策と治療期間』
原因が膝ではなく腰から来ているので、腰の筋肉を緩めつつ全体のバランスを整えていきます。また、頭部の位置と足首も調整していきます。治療期間も3日後に来て頂いて、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- 股関節亜脱臼
- 初期は無症状ですが身体が傾きやすく、進行すると足を外側に向けた時に痛みを生じやすいです。酷くなると関節に変位が起こり、脱臼症となります。これは腰椎が変位しているため腰椎神経からの神経伝達に障害が起こり、その支配域である股関節及びその周囲の軟部組織の治癒力が低下することで、股関節の固定の維持ができなくなり関節に亜脱臼が起こります。
- 『対策と治療期間』
原因は腰から来ているので、腰の筋肉を緩めつつ全体のバランスを整えていきます。また、頭部の位置と足首も調整していきます。治療期間も軽度でしたら3日後に来て頂いて、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- 生理痛
- 生理前、或いは生理中に下腹部痛、腰痛を訴えます。これらは子宮内膜の離脱がうまく行えていないために起こります。
- 『対策と治療期間』
腰椎の歪みと頭部の位置を整えていくことで改善していきます。また、骨盤の開閉がうまくできていないことも原因の一つ(仙腸関節が固い)なので、腰の筋肉を緩めつつ、仙腸関節の可動域を正常にしていきます。 原因は腰と頭部の位置から来ているので、腰の筋肉を緩めつつ全体のバランスを整えていきます。また頭部の位置と足首も調整していき、骨盤の開閉ができるような簡単な体操を行ってもらいます。治療期間も軽度でしたら3日後に来て頂いて、週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- テニス肘・野球肘(肘関節内側・関節全体の痛み)
- ボールをラケットで打つとき(ボールを投げたり)に、筋肉疲労で肘の内側(もしくは全体)が痛くなります。原因は肩や手首(指先)からくることもあります。
- 『対策と治療期間』
肘関節や手首・指の関節が原因のテニス肘(野球肘)でしたら、すぐにでも改善します。しかし、その肘の痛みの根本原因(腰からくるのか?肩からくるのか?)によっても期間が変わってきますので、目安としては週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。
- 頭痛
- 頭痛は基本的には「脳の酸欠状態」と「神経伝達異常(脳の誤作動)」が殆どです。なので、これに繋がる症状(肩凝り、ストレートネック、頸椎のズレ等)が主な原因です。
- 『対策と治療期間』
頸椎のズレからくる頭痛はズレを元に戻せばなくなりますが、この頸椎のズレがなぜ起こったのかを考えなければいけません。肩凝りから首が緊張してしまい首がズレたのか、もしくは、ストレートネックで頸椎7番、胸椎1.2番に負担がかかってズレたのかにより変わります。目安としては週1×2、月2×2、月1、メンテナンス期間とします。