A. よくこの質問をされるのですが、リラクゼーションマッサージは「気持ちいい」とか「癒される」を主においていると思います。「筋肉をほぐす＝血流が良くなる＝身体が気持ちいい＝自然治癒力」と感じるので、温泉と同じ効果が得られると思います。しかし、整体とは読んで字のごとく「体（身体）を整える」と書きます。
自分の場合は骨格や筋肉（内臓も）の位置を適切な場所（元の位置）に戻すことで、神経伝達や血流を促すことを主としています。
　結果的には血流を促す＝自然治癒力の観点では同じですが、元の位置に戻すことや神経伝達をよくすること、再発しないための姿勢や身体の使い方の指導etc…いうことなのかもしれませんね。

A. まずはメリットから説明します。「どこも痛くないから整体に行かない」という意見もありますが、それは現時点でです。日頃の習慣や姿勢の悪さからくる歪、またストレスは気が付かない内に蓄積されます。それが疲労となり、年齢と共に徐々に表れてきます。
なぜならば若いうちは筋肉が柔らかいので、多少姿勢が悪くても柔軟性で何とかごまかすことができますし、多少のストレスも受け流しています。しかし、年齢をかさねていくと筋力の柔軟性が落ちてくるのであらゆることが受け流せなくなります。そこで整体やマッサージにかかり改善してもらうことになります。
アスリートは身体に非常に敏感です。どうすればパフォーマンスがあがって良い結果を出せるのか？を常々考えていると思います。ケガしたらどうしようもないですからね。社会人や主婦もある意味ではアスリートです。身体のパフォーマンスが悪ければ生活問題ですからね。腰痛等、病気になる前の予防が大事です。「元気があれば何でもできる！」だと思います。
次にデメリットです。我々整体師だけではないと思いますが、「この人に任せておけば大丈夫！」という甘えの心が出ます。このように言ってもらえることは、非常に有り難いことですし、「この仕事をやってて良かった！」と心の底から思います。しかし、整体師の本来の仕事は「患者様の身体の改善」が目的です。ちゃんと自己管理意識を持って頂かないと「依存」してしまいます。「腰が痛くなったからすぐに治してもらおう」とか「頭が痛いから頭痛薬を飲んで、首を調整してもらおう」とか…。緊急の場合は仕方ありませんが、我々整体師は「なぜこの現象が起こったのか？」ということをその後ちゃんと考えてもらわなければいけません。このことに関しては自分も日頃から注意しています。あくまでも「自分」が主体です。

A. 初回に時間をかけるのは、身体の不調の原因を探るためです。原因にはいろいろなことが考えられます。
例えば、腰痛が酷い場合で来院されたとします。

１.単純に骨格の歪みで筋肉に負担がかかり、筋肉の血流不足が原因で腰痛になる場合。
２.内臓が正常の位置にないため骨盤が歪み、腰の筋肉に負担がかかる場合。
３.腸腰筋等（おなかの奥にある筋肉、俗にいう“インナーマッスル”）が縮んでしまい、上手く腸腰筋が使えてなくて腰の筋肉に負担がかかってしまう場合。

この３つの原因それぞれで対処する施術が違ってくるので、原因が確定していないと検討違いの施術をしてしまいます。
また、なぜ筋肉の血流不足がおこるのか？なぜ、内臓が正常の位置にないのか？なぜ腸腰筋が使えていないのかも説明して、今後どうしていくのか？どのようにすれば再発しないのか？をしっかりと理解し向かい合わなければいけません。ただ「痛みにだけ対処」では、長い目でみると逆にマイナスになってしまう可能性があるのです。身体は繋がっているのです。

A. 痛みをとることは簡単なのですが、自院ではトータルでみて根本的な原因を解決することで再発を防止することを推奨しています。「痛いところだけの施術」は受け付けていません。そのことを望むのであれば他院へいくことをお勧めします。

A. いままでの傾向を見てみますと６～８回でほぼ卒業なのですが、残り回数でセルフメンテナンス方法等の詳細や、今後、自分の身体とどのように向き合っていくかをお伝えしています。

A. 基本的には痛くないようにしています。しかし例えば、腸腰筋（インナーマッスルの１つ）が縮んでいる時の施術は多少なりの痛みは伴います。施術中に聞きながら施術致しますのでご安心ください。

A. 「ケース　バイ　ケース」です。あまり痛く施術すると筋繊維が切れてしまい、「揉み返し」が起きたり、施術した個所が内出血してしまう恐れがあります。上記のように「痛みが伴うこと」もありますが、この痛みは必要だから起きているのであり、「故意（わざと）に痛がらせるため」に施術しているわけではありません。

A. 初診から２～３回は施術の間隔を短くしている理由は、人間の機能には「元の居心地の良い状態（敢えて悪習慣といいます）」に戻る習慣があります（これをホメオスタシス、恒常性機能と言います）。
最初の２～３回の間隔を空けてしまうと、せっかく「本来あるべき身体（良習慣）」が「元の居心地の良い状態（悪習慣）」に戻ってしまいます。改善するものも改善しません。
逆に、最初の２～３回で「本来あるべき身体（良習慣）」を定着させると、ホメオタシス機能が働き、「これ（本来あるべき身体）が元の居心地の良い状態である」と思い、これを維持しようと自然に反応します。この状態になれば自然と身体は改善していきます。これが身体改善のコツです。ここもリラクゼーションとは違うポイントかもしれませんね。

A. 一時的にはできますが、すぐに元に戻ります。なぜかと言いますと、例えば、その場しのぎの「対処療法」で小顔にしても土台（足元や骨盤）が歪んでいるため、本当の原因（ここでは土台が歪んでいること）が改善してその状態に定着していないとすぐに元に戻ってしまい（ホメオタシス機能）、時間とお金の無駄になってしまいます。基礎は何事にもしっかりとしておくべきことです。